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プランタン銀座にて

プランタン銀座にて、開催されるイベント「Les Jeux -遊びの空間- 」に広岡ちひろ先生のお誘いで、参加させていただくことになりました。


今回はお茶のシーンの名脇役・ティーコージーを作ります。
ティーコージーは、一つあるだけでテーブルも華やぎますし、ポットにかぶせておけば美味しく淹れた紅茶も冷めず、お茶会のときにも席を立たないでおしゃべりを続けられる優れた小物です。お座布団の様なポットマットも作りますから、本当に冷めないのですよ。


紅茶は60℃より低くなると人はおいしいと感じる事ができません。
温め直しが利かない紅茶を如何にして美味しく保つかとなると御茶帽子と呼ばれるティーコージーは大きな助っ人です。今回はソレイアードの生地で作ります。ぶきっちょさんも大丈夫!是非ご参加くださいね。


12月はいろいろと慌ただしい時期ではありますが、ちょっと午後のひととき...手縫いでチクチク、暖かな綿と優しい木綿の生地で作るティーコージーのイベントにお出かけ下さい。


日時・場所


12月16日(金曜日)14:00~16:00


プランタン銀座本館6階ギャルリィ・ドゥ・プランタン〈アートギャラリー〉


※必需品などは特にございません。ソーイングキットなどはこちらでご用意いたします。


お待ちしておりますね。

伊豆、プランタン2011-09 034.JPG

ティーレッスン 自由が丘スタイル

デポー39が自由が丘を代表するアンティークの雑貨のお店で、大人の女性を惹きつけるインテリア家具を提唱されていた頃、3階の教室では、生活空間をグレードアップするためのドライフラワーのレッスンや、ステンシルの教室も開かれていました。


プロデューサーをされていた天沼さんのお奨めで私もティーセミナーを行うことになったのは、1996年の夏のことでした。ノウゼンカズラの枝が絡みついた、落ち着いたピンクの3階建ての瀟洒なビル。3階のカントリーキッチンからはいつも甘い香りが漂い出て、少し無骨な木の階段を登っていくだけで、満たされた気分になっていく不思議なフロアでした。


カントリーな教室では紅茶のおいしい基本の淹れ方をはじめ、スコーンの実習でクリームティーを愉しんだり、紅茶のあたたかさを保つための特製のティーコージーを作ったりと紅茶を中心に丁寧で健やかな毎日のための紅茶を提案しておりました。


お店は残念ながら、2005年にクローズされましたが、今でも私の脳裏には、はっきりと3階のキッチンと教室が思い出されます。あの時にあの教室で出会った生徒さん達の中には、今も変わらず我が生徒さんでいらしてくださる方も多く、素晴らしい出会いの場所だったことに感謝している日々です。


お世話になった天沼さんは、9月に馬喰町のカラーワークスさんでアンティークのセミナーを開催され、私も久しぶりにお目にかかりました。天沼さんのアンティークに対する深い眼差し。まるでその生い立ちを聞き出すかのような柔らかく愛情溢れた姿勢に、改めて天沼さんへの尊敬とまた深い感謝の気持ちをお伝えせずにはいられませんでした。


「もっとしっかりやりなさい」という励ましのお言葉も嬉しく、自分を見直す良いきっかけとなりました。


『ティーレッスン 自由が丘スタイル』今もとても懐かしい、私のティーセミナーネームです。


P.S. クリームティーとは2つのスコーンとジャム、クロテッドクリーム、ポットたっぷりの紅茶のセットでイギリスのどんな田舎でもティールームに用意されているセットです。クロテッドクリームはジャージー種の牛の乳から出来ているクリームで濃厚かつさっぱりした独特のものです。


現在もカリキュラムに組み込まれております。


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写真は天沼さんのアンティークセミナーにて出会ったシュガーポットです。

愛しのりんごケーキ

月の光も風にそよぐ草木の様子もすっかり秋の装いとなりました。

食欲の秋、紅玉のツルリとした可愛い姿を八百屋さんの店頭で見つけると
もうケーキを焼かずにはいられなくて・・・。

りんごケーキと今年のダージリンセカンドフラッシュで
お茶の時間にいたしましょう。


りんごケーキ


ダージリンは天候不良などで、昨年、一昨年と紅茶の環境はあまり良くなかったようですが、今年の紅茶は生産量も、得も言われぬ自然のフレーバーも、とても充実していて、美味しさも格別です。

サングマ農園、キャッスルトン、マーガレッツホープ、そして、タルボ農園。
それぞれに、確かな存在感を持って銘茶を生み出しています。

お茶は同じロットのものは同じ味わいですが、ロットが違えば、二度と同じお茶にはめぐり逢えません。茶樹の植わっている土、風の向き、太陽光の当たり方、水の具合等でそれぞれに特徴のある香りと味わいが生まれます。

りんごのケーキはサクサクの歯ざわりと三温糖の丸い甘みが秋の陽射しのように穏やかで、しみじみと優しい、いくらでも頂ける困ったケーキでもあります。

秋は栗、柿、無花果、なし、洋なし、ぶどうとマフィンやケーキ、クラフティーにぴったりの果物達の出番でキッチンは大賑わいです。

さあ、クロスを敷いてティーカップを選びましょう。
秋から冬に向けて、紅茶がさらにおいしい季節になっていきます。

ブルーベルの咲く木陰

東日本大震災が起こって2ヶ月ほど経ちました。あまりに大きな災害に言葉を失い、どう表現して良いか分りません。でも素朴で我慢強い東北の方々がこのような甚大な被害を受けられて、これからどのように立ち上がられるのかと思うと本当に心が痛みます。せめて風評を受け入れず、普段どおりの生活をしながら、今後も東北を応援していきたいと願っている毎日です。

桜もすでに満開を過ぎて、今は庭の木々が個性的な新芽をだして、ハナズオウ(ピンクフォレスト)はピンクのハート型の新しい葉をつけ、お寝坊のセイヨウニンジンボクはまだ小さな新芽がみえたばかり、フランスから来たオークはまだ新芽も見えません。


ハナズオウ


でも花々は確実に成長して、今はブルーベルが花盛りなのです。
青いベル状のこの花の虜になってから、ずいぶん経ちますが、ロンドンのキューガーデンのはまだ見たことはありません。でも2005年に主人の運転でブライトンからライ、ノーリッジを巡り、ホテルに向かう途中、木立の中にブルーベルが咲き乱ていました。、静かでひんやりとしたその光景。しばし我を忘れて思わずため息を漏らしたことを昨日の事のように思い出します。
木漏れ日が似合うこの花は、エリザ・ベスコフの『リーサの庭のはなまつり』や多くの絵本で擬人化されて描かれ、可愛い青い帽子をかぶっているようで、そこがまた愛らしくお気に入りの点です。


ブルーベル


もう一つのお気に入り、今年のエルダーは奇跡的につぼみの数を増やし、去年まで3つしかつかないと嘆いておりましたのに、なんと今年は10個以上も確認。嬉しい大発見でした。アマドコロや、ほうちゃくそう、黄花カタクリなど、楚々としてちょっとうつむきかげんなお花に惹かれます。と言いつつもせっせと庭のすみれの花の砂糖漬けを作っている毎日です。


アマドコロ


今年は寒さが続いたせいか、シジュウカラの巣立ちも遅く、毎年、ゴールデンウィークの陽気の良い朝に羽ばたくのですが、今年はまだまだ両親の餌運びが続きそうです。


クラブアップル


そうそう、忘れてならないのは、去年から我が家の住人となったクラブアップルのこと。
銅葉の新芽と瑞々しいピンクの花に一目惚れの我が家のニューフェイスで、今年も初々しい可愛い花をつけてくれました。・・・・・おまけ・・・・・
明日はちょっと自慢のピクニックバスケットを持ち出して、お庭でピクニックといきたいものです。


大人のクリスマス

我が家恒例のクリスマスティー、今年は12月5日に行いました。


クリスマスツリーとオーナメント


お誘いのカードをお送りし、お部屋の飾り付けをし、
メニューを考え、お土産のプランを立てて・・・

と、準備することも多いのですが、毎年楽しみにお待ち下さっている
生徒さんのそれぞれのお顔を思い浮かべると苦労とは思えず、
むしろ心が喜びに満たされて、次々と手順がはかどるのがとても不思議。
今年もスムーズに準備が整いました。


クリスマスパーティーの飾りつけ
テーブルの飾りつけ。


クリスマスパーティーの飾りつけ2
お部屋全体を飾りつけしました。


12時近くになると交換プレゼントを抱えて、足取りも軽く皆様が到着。
あちこちでお久しぶり、お元気?の声が飛び交います。
スプマンテで乾杯してパーティーが始まります。

今年の飾り付けをご覧になっての感想を伺ったり、
新しい生徒さんのご紹介をしているうちにランチに。

今年はブイヤベースを中心にオーブン料理など10種ほどご用意し、
気軽で温かなハイティー形式のお茶会を楽しみました。


クリスマスパーティーのお食事


クリスマスキャロルもかけているのですが、
元気な笑い声にすっかりかき消されてしまいます(笑)

手作り講座や作品展のこと、イギリスティールームの情報、
お菓子やステンシルのことなど、お話は尽きません。

お腹も満たされ心地良く安らいで頂いた後は、
クリスマスの定番のクリスマスプディングとケーキでティータイムに移ります。

今年のスペシャルケーキは濃厚なオペラ、
紅茶はF&Mのクリスマススパイスティーとウバでいただきました。


クリスマスケーキと紅茶
オペラとクリスマスティー。


お土産はロシアのお酒ナブリカの入った本格的ロシアンティー用ジャムとチョコレート。
体中ホカホカになりますようにと調整したお手製です。

楽しいプレゼント交換を最後に2010年のクリスマスティーはお開きになりました。
来年も開けますようにと願っています。

秋を愉しむティータイム

ことのほか暑かった夏もようやく終わりを迎え、真っ青な空にはいわし雲が。。。散歩の途中に見つけた野葡萄はころころと青い実をつけていました。季節はちゃんと移り変わっていくものなのですね。

これから朝晩少しづつ秋も深まって、紅茶の本当に美味しい季節の到来ですね。
夏の華やかなアレンジティーとはまた一味違った、コクのある深い味わいの紅茶が恋しくなります。

ミルクティーはお好きですか?
カップの中にひろがる特別な世界。今日はピーターラビットを気取ってカモミールを入れてみます?それともインドはカシミールの旅人気分でたっぷりスパイスのチャイにしましょうか?ミルクティーのカップを覘くと幼いときに母が作ってくれたあま~いミルクティーや、学生時代の図書館を思い出します。

一杯の紅茶でほっとしたり、涙したり、元気になったり。。。
紅茶は不思議な飲み物だといつも思うのです。

ラベンダーのようなハーブを使ったり、フルーツをつかったり、時にはリッチなお酒も使い今日はどのアレンジにしようかしら。
ロイヤルミルクティーは勿論、今年はミルクティーに恋しています。

今年のアレンジも面白いものが出来そうです。

エルダーの香りに包まれて

そよぐ風に揺れる柔らかな緑の葉の合間にエルダーの花をみつけました。
和名は西洋にわとこ。


軽いクリーム色のプチプチとした小さな蕾が7~80個で一塊になってひとつの大輪に
なります。蕾が開くと小さな星型の花が並びまるでチュールレースのような繊細さ。


甘酸っぱく爽やかな香りを辺り中に漂わせてくれます。
爽やかな香りのなかにも野生の強さを併せ持つ不思議な魅力のある香りで、
初夏のイギリスへと心は直ぐに旅立ちます。


秋には小さな花は深い赤の実になり、ジャムの材料になるそうなのですが、
残念ながら我が家の花は未だ実に成ってはくれません。
鳥の大好物になっている様子です。


エッセンスは水や、ジュースの基となり、世界中で愛用されていますが、透明感のある
その液体は様々な紅茶との相性も良く、ホットティーにもアイスティーのアレンジにも
大活躍。今年もまた、新鮮なインスピレーションを与えてくれるに違いありません。


また、北欧のあるお妃さまはエルダーの花のパンケーキが大好物でいらっしゃるそうです。パンケーキの上にエルダーの花がエンボス模様のように見えるのでしょうか?


試そうと思いつつ、3つではどうも思い切れずに未だ試していません。ヨーロッパでは野生の樹ですから大きな篭に溢れんばかりに花を摘んでいるのを見るにつけ、我が家のエルダーが来年はもう少し、沢山花をつけて欲しいと願っています。

日に日に濃くなっていく緑の葉陰に瑞々しい風と柔らかな香りを満喫できる庭は、かけがえのない幸せの隠れ場所です。


エルダー
エルダー。


ペネロープ
ペネロープ。


ブラックティー
ブラックティー。

初めてのトークライブのお手伝い

先日、ご縁があって若い女性デュオのトークライブのお手伝いをさせていただきました。
女性デュオの名前は「アニーポンプ」、メジャーデビューしたばかりのひよっこさんです。


彼女達のトークライブ「アニポンcafe」第1回のトークテーマが『紅茶できれいになろう』というものでしたので、ゲスト講師としてお話させていただきました。


いつきさんとまなみさん、おふたりとも初顔合わせのときから打ち解けてくださり、直ぐに仲良しになりました。


会場は渋谷にあるサクラ・フルール青山というホテル併設のカフェ・メリーココ。このカフェではドイツのロンネフェルトの紅茶を扱っております。


今回はロンネフェルトの紅茶とマドレーヌをお客さまに召し上がっていただきながら、
紅茶に関する質問に答えたり、お話をさせていただきました。


3月というのに外は冷たい雨。でもこの会場は幅広い年齢層のファンの方たちに応援されて熱い渦が巻いているようで、はじめは大いに緊張していたおふたりもすっかり元気に歌っていらっしゃいました。


若い方たちの新しい歌にはあまりご縁のなかった私ですが、今回「アニーポンプ」のおふたりが歌っている「ないていたいよ」は素直に心に沁み込みました。


メジャーデビューを夢見ている方は星の数ほどもいらっしゃる中、見事メジャーデビューを果たし、熱心にトークを練習し、歌を作り挙げることに邁進しているおふたりがどんどん有名になってさらに多くの方々に支持されればいいなあと心から応援しています。


そして今回、私の紅茶の話をお聞きくださった皆さまは、紅茶をすこしでも身近に感じていただけたらと願っております。忙しいときこそ紅茶の力を信じ、美味しい1杯に心を解きほぐしていただきたいと思っております。


いつきさん、まなみさん、がんばってくださいね。

アニポンcafeの看板


アニポンcafeの紅茶トークライブの様子

Tea breeze from England Vol.2

Freeze Britain と毎朝大きな見出しでBBCがオンエアするほどの寒波の中、この冬はロンドンに絞り、いくつかアフタヌーンティーを楽しんで参りました。


故ダイアナ妃の住まいだったケンジントンパレスの横に、やはりシンメトリーの堂々と美しい建物があります。


それが「The orangery」。


入り口の階段を4、5段登り入るとぱっと白い壁、見上げる高い天井と窓がとても印象的な美しい空間です。入り口の両サイドをはじめ、そこここにオレンジの鉢が配され、たわわに実った小さな実がとてもチャーミングな雰囲気を醸しだしています。


正面には12、3種類のケーキが並んでいて好きなものを選ぶことができます。
アフタヌーンティーは2種類あり、シグネチャーオレンジティーとそれにシャンパンが付くシャンパンアフタヌーンティーのどちらかを選ぶようになっていて、紅茶の種類も多く気軽なアフタヌーンティーを楽しめます。


ここで再発見したのがトレゴスナンティー。
トレゴスナンティーとはイギリスコーンウオール地方のTruroで栽培されている紅茶で、以前はフォートナム&メイソンでとても高価だったことを覚えています。


日本の軟水で淹れてみてもさほど美味しいとは思えず、落胆したことがあったのですが、なんとここオランジュリーでのトレゴスナンティーの美味しかったことと言ったら・・・。
かすかに甘い豊かな香りが鼻腔をくすぐり清らかな水と柔らかな日差しに育てられたような素直なニュアンスでした。これが本来のトレゴスナンティーの実力!だったのですね。
改めて敬意を表します。


お菓子はどれも素朴で優しいイギリスらしい味。観光客と言うよりは、仲良し主婦のグループや、散歩の途中ちょっと一休みと立ち寄ったと言うような家族連れや友達連れが多く、寒さの中ほっとくつろげるカジュアルながら上質のティープレイスでした。


ロンドンにいらしたら是非足を運んでみて下さい。豊かな自然が息づく広大な公園の一角、「お茶好き女王クイーン アン」のために建てられたという「The orangery」でのティータイムはきっと思い出深いものになるに違いありません。


~ちなみに「The orangery」とはオレンジ栽培のための温室のことです~


「The orangery」正面

「The orangery」の正面です。


「The orangery」室内

高い天井、ガーランドや彫像も優美でさらりと落ち着いた雰囲気を醸し出しています。


「The orangery」のアフタヌーンティー

テーブルの上にもオレンジの植木鉢。お菓子も味は確かですがおしゃれすぎず、どちらかというと懐かしいスタイルです。向こう側のカップの中がトレゴスナンティーです。

まほうのTea Cozy

ティーコージー


ティーコージー

長袖のセーターの感触が心地よい11月になりました。
これからの季節、特に出番の多くなるお茶道具にティーコージーがあります。


お茶帽子とも呼ばれますが、これがひとつあるとないとでは、お茶のシーンが大いに変わってきます。
ジャンピングをおこすときにも有効なのですが、何よりも抽出した紅茶をポットごと保温してくれるので、紅茶が覚める心配をせず、ゆったりとティータイムを楽しむことができるのです。


大好きなリバティプリントで作ったり、思い出の布地で作ったり、食器に合わせて作ったりと、ティーコージーは次々と作りたくなってしまう不思議な小道具です。100個とは参りませんが、30~40個は作ったように思います。


2年前、ロンドンのリバティーのティーコージーコーナーには、小学生の絵をアップリケにしたような素朴なものや、ニットキャップ?と勘違いしそうな手編みのほんわりティーコージーが並んでいました。


そういえば昔、娘が小学生の頃ポットで温まったティーコージーを頭にかぶり、「あったか~!!」と喜んでいたことも懐かしく思い出されました。


テーブルの上のティーコージーは1時間も保温してくれる実用的なお茶道具というだけでなく、家族で楽しむ豊かなお茶の時間の素晴らしい立役者だと思っています。

お茶の花

お茶の花、カメリアシネンシス。


ほっこりと今年もお茶の花が咲きました。
茶樹はカメリア・シネンシス(Camellia Sinensis (L)o.Kuntze)という名の通り、ツバキ科の常緑樹、椿や山茶花の仲間です。


真っ白な丸い蕾がほろりと開くと、鮮やかな黄色の雄しべと雌しべ。
ちょっと首をかしげたように下向きに咲きます。


茶樹の原産地としては様々な説がありますが、「照葉樹林帯文化帯」が有力ではないかと言われています。
照葉樹林とはカシの木、クスの木、シイの木、椿などが主な林で、文化帯にはヒマラヤの麓からインド、ブータン、東南アジアの北部、中国、日本も含まれます。
文化的には絹織物や漆器の制作、味噌や納豆など発酵食品の利用、稲や雑穀を主食とする他、非常に類似したところがあります。


17世紀にスパイスや絹織物、陶磁器と共にヨーロッパに紹介され、東洋への憧れを一気に高めたお茶。最初は緑茶から次第に発酵のきいた紅茶へと好みは移っていきます。
東洋では古来、薬として、また、楽しみとして何の疑いもなく飲まれてきましたが、熱狂的に紅茶を受け入れたイギリスでは、18世紀高価な茶が果たして体に良いものか否か熱い論戦が繰り広げられました。


しかし、産業革命の成功、禁酒への風潮、植民地での自国紅茶の生産と、様々な要因が重なり、紅茶といえばイギリスと言われる程国民的な飲料となっていったのでした。

Tea breeze from England Vol.1

イングランド北部ヨークシャーにある町ハロゲイトには私の大好きなティールームがあります。1996年に訪れて以来すっかりファンになってしまいました。

ハロゲイトは1571年に硫黄を含んだ温泉が発見されてから貴族や裕福な人々の保養地として栄え、今も豊かな緑が印象的なおっとりとした町です。

深い緑の樹木が立ち並ぶ広大な公園に面して、「ベティーズ カフェ ティールームズ」があります。創業者はスイス人のフレデリック=ベルモント。

全てのものは新鮮でおいしくなくてはならないという家訓に従い、ティーフーズはいつも最高の素材で作られています。

ティールームに入ると、左手には紅茶缶が並びコーヒーも販売されています。
右手にはチョコレートの数々の他、ケーキ類も数多く並び、選ぶのに迷ってしまいます。

階段を4、5段降りるとティールームになり、落ち着いたフロアには大理石のテーブルと座りやすい椅子が用意されています。

軽食をとるカップル、活発な会話が飛び交う家族連れ、穏やかなまなざしでアフタヌーンティーを楽しむ年配のご夫婦――皆、さえずるような軽やかなおしゃべりをしながらお茶を楽しんでいます。

豊かな時の流れを肌で感じることのできる極上のティールームです。

私が必ずオーダーするのはティールームブレンドの紅茶と、ヨークシャーカードタルト。
さらりとしたチーズの風味が素朴ながら深い味わいと重なり、なんともいえないおいしさが広がります。

「イギリスに行ってもポットにティーバッグが入っているだけ」と、残念な体験談を耳にすることもありますが、機会があれば是非訪れていただきたいと思います。

ヨークシャーティーで有名な「テイラーズ オブ ハロゲイト」はここの系列会社です。
ハロゲイトには行けなくともヨークになら行ける、という方はヨークにも系列のお店が2軒ありますので、訪れてみてはいかがでしょうか。


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1900年代の初めにつくられたハロゲイトのベティーズ カフェ ティールーム。
堂々とした美しさに脱帽です。


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美しい黒缶のティールームブレンド。
その左には名物「ファットラスカル」のステンシルをプリントしたティーポットとマグ。
ファットラスカルとはふとっちょいたずら坊主の意味です。


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ベティーズ カフェ ティールームの窓から開放的なMontpellier garden。


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ベティーズらしい3ティアーズスタンドのアフタヌーンティー。
お味も確かです。

お隣の思い出

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我が家を建ててもうすぐ10年になります。

我が家が建ってしばらくすると隣に一軒のお店が作られ始めました。
レンガや石でモザイク模様の敷石をつくり、トレリスをつくり、様々な形、様々な色合いの緑の木々が運ばれてきます。

植木屋さんでもなく、山野草のお店でもない・・・言ってみればお庭の設計、施工のお仕事なのですが、それは素敵な緑の回廊のご提案でした。

山小屋風の小さなオフィスの屋根には苔のような水草、通路には水路も組み込まれていて、絶えず優しい水の音が聞こえます。

鎌柄、やぶれ笠、ぎぼうしや山紫陽花など、そこにはご主人の趣味にあった植物だけが並びます。

売り物だと思わせずに、

「うちのお庭にこれを連れて帰りたい!」

と思わせる心憎い演出に感激しては1つ、2つと買い求めました。

シンボルツリーは高さが10m近くもある菩提樹で、晴れた日にはサワサワと葉を揺らし、雨の日には濡れた葉を輝かせ、毎朝朝食のテーブルを整える私に挨拶してくれているようでした。

訳あってほんの3~4年でお店を閉められ、100mほど離れた一角に新しくオフィスを構えられましたが、平日はお休みで週末のみの営業になったせいか、すっかり足が遠のいてしまいました。

でも小葉うちわかえで、箱根山椒バラ、広葉つりばな等々、数えてみるとかなりの樹木がうちの住人になってくれていて、今日も木漏れ日の陰影を作ってくれています。

名マネージャー

1年に2~3回、ダージリンだけのテイスティングを何年か続けてきました。
その中で何度も話題に出てきたライ氏というマネージャーの名前。

名マネージャーとは伺っておりましたが、お会いしたことはなく、
どんな方なのか興味津々でした。

彼の携わる農園は、その味わいの深さと瑞々しい香気、
スッキリと美しい水色(すいしょく)で次々と評判の高い紅茶を作り上げてゆくのです。

現在、彼はダージリンにあるタルボ農園のマネージャーとして、
それだけでなく、その他の5つの農園の監督としても活躍されています。

そんな多忙を極める日々の合間を縫って、この度来日されました。

「紅茶は人生。単なる仕事ではない。」と断言されるライ氏。

紅茶に対する深い愛情と、鋭く豊かな感性、実直さの中にも信念と自信を漂わせた
不思議なオーラをまとった方でした。

直接お会いして、ますますファンになりました。


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テイスティングの中でも一番おいしいと感じたDJ42。
今年のファーストフラッシュで一番の自信作と伺い、やっぱりと納得。
この味わいは記憶に残る、まれにみるおいしさです!
(一度口にしてからあわてて写真におさめました。)


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タルボ農園の紅茶の中から特筆すべき17種をテイスティング。


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憧れのJ.D.Rai氏と。

ファーストフラッシュのよろこび

ダージリンファーストフラッシュをご存知ですか?

「本当に紅茶ですか?」

ごくうすい浅黄色の水色(すいしょく)を見て、はじめて口にされる方は
必ずと言ってよい程そう尋ねられます。

しかし、ひとたび口に含むと、その香りの高さ、味わいの清らかさに
しばし幽玄の世界に引き込まれてしまいます。

ティーカップ1杯を飲み干す頃にはすっかりファーストフラッシュの
とりこになるというのはよくある話。

ヒマラヤ山脈の麓、山深いダージリンの茶畑でやっと芽吹いた柔らかな
新芽を摘み、作られるファーストフラッシュは、いわば可能性を秘めた
新芽の集まり。この時期だけのほんの短い間のお楽しみです。

さてファーストフラッシュにはどのようなお茶請けが合うのでしょうか。

口どけのよい軽いビスキュイ?
それともしっとりさわやかなチーズケーキでしょうか?

ダージリン・ファーストフラッシュどのようなお菓子にも
寄り添うようになじんでくれます。

今年も出始めました。是非お楽しみください。

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